ショートステイみぶの杜に隣接する古民家は、江戸時代初期の歴史を遡ることができる建物です。
総ケヤキづくりの門は、重厚な面持ちがあり、母屋につながります。入ってすぐに約百畳の広さを持つ2階建ての母屋。その隣には、50坪の書院が続きます。
この門は、下野新聞の昭和59年8月28日付「新・とちぎアルバム」に紹介されています。「ヒノキやソネの大木に囲まれた八千百坪の広大な敷地。その正面中央にどっしりとした構えの立派な門が目につく」とし、当時ですでに百年を経過しているが、寸分の狂いもなく年々風格を増し、町内で第二の陽明門と言われていると記されています。
母屋は、さまざまな用途に使われていたと推測される部屋がいくつも設けられています。母屋の2階に登るには、隠し階段を使います。
書院は昭和11年6月に着工し、一年の歳月をかけて成したとされています。日本建築の最高級の材料を使って作られました。欄間には、現在では見ることのできないような精巧な彫刻が施されています。
書院に座ると、南側庭園を見渡すことができます。歴史を重ねた灯篭や枯山水、四季折々の花が訪れた人たちを楽しませてくれます。
古民家の北側には森が広がっています。土蔵が趣を添え、静かな空間を作り上げています。
施設北側には、里山が広がっています。田園風景を見渡すことができます。自然に囲まれた癒しの空間は、今では貴重な環境となっています。
里山にはウッドチップを敷き詰めた遊歩道を整備し、健康維持のため、そしてゆったりとした贅沢な時間を楽しむために、森林浴を心行くまで楽しむことができます。
みぶの杜は、平成29年6月1日にオープンしました。鉄骨1部2階建ての近代的な建物で、1階部分には2人用の居室と食堂、入浴施設、事務スペースなどを配置し、2階部分は個室と特別室を設けています。
御入浴は1人でゆっくりくつろげる個浴と、お一人では入浴が不自由な方のために機械浴も設置しています。